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濤沸湖がわかる10のキーワード
10.南極訓練 Climate
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カラッと晴れの日が多い濤沸湖
濤沸湖周辺の気象は、周りの山によって雨雲がさえぎられるため、降水量が少なく、月間の日照時間が130~150時間と長いのが特徴です。
年平均気温は約6~7℃、風は冬季から春季にかけて強くなる傾向が見られ、風向きは南西から南南西の風が多くなっています。流氷の接岸は例年1月下旬から2月下旬ごろで、この時期、氷点下の気温の日が続きます。
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氷結と風雪を利用して訓練の場に
昭和31(1956)年、第1次南極観測探検隊の一行が、濤沸湖の氷結と風雪を利用し、1ヶ月間の耐寒訓練を行った記録が残されています。
主な訓練内容は、基地設営に関するもので、極地用建物、食糧、装備、無線、飛行機、雪上車などの機能テストや、軽飛行機・ヘリコプターの離着陸訓練などが繰り返し行われたようです。
当時の新聞記事(昭和31年1月26日発刊)には、この訓練が始まった1月25日の濤沸湖の氷の厚さは40cmで1.2tの発電機を問題なく運搬できた事が書かれています。
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