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濤沸湖がわかる10のキーワード

08.原生花園 Wild flower garden

濤沸湖周辺の景観保全

  • 周辺には自然公園がいっぱい

濤沸湖から少し目を外に向けてみると、濤沸湖の周辺には網走国定公園のほか、世界自然遺産の知床国立公園、阿寒国立公園、野付風連道立自然公園など、自然公園が集まっています。
また、サロマ湖や網走湖、藻琴湖などの汽水湖も多く、規模はまちまちですが、原生花園のようなお花畑も随所に見られます。
濤沸湖はそれらの自然公園の中心に位置しています。

  • 海岸草原の維持のために

濤沸湖口から東へ約8kmにわたる小清水原生花園では、長年にわたって放牧が行われ、草原を走る蒸気機関車の火の粉による野火が頻繁(ひんぱん)に発生していました。
それらが、牧草類の進入を抑え、家畜などに踏まれる事にも強い植物や家畜が嫌う植物だけを残し、原生花園を特徴づける植物を生んでいったのです。
しかし、近年の家畜の放牧中止や、蒸気機関車の廃止で野火の発生がなくなったため、昭和50年頃から、ナガハグサなど繁殖力の強い外来植物が目立ち始め、植生が変化。問題となりました。
そのため、昭和57年(1982)年から再生のための取り組みがスタート。5年間、実験的に軽度の火入れと農耕馬の放牧を試行し、エゾキスゲ群落の復活など植生の回復が認められました。
小清水原生花園では、現在も海岸草原の維持のため、さまざまな取り組みが行われています。

濤沸湖周辺
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