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植物について

濤沸湖は、川と海の水が入り混じる汽水湖のため、湿地は塩水にひたされています。そのため、塩性が強くても生育できる塩生植物のアッケシソウやシバナ、ウミミドリが見られます。

また、地表や土壌の状態、性質の変化に合わせて、植物種も変化するため、濤沸湖の海側にある小清水原生花園では、海岸から湖までの短い距離の間に様々な植物を見ることができます。

波や風によって地表の状況が変わる砂浜や砂丘は、栄養が不足した場所でも育つ植物が見られ、そこから内陸に向かうと、安定した立地の海岸草原へと変化します。

濤沸湖周辺の植物分布図

変化に富んだ環境にさまざまな植物

  • 淡水湿地帯の植物

淡水湿地帯は、塩水の影響を受けない一般的な湿地で、ヨシやヤラメスゲの群落、ヒオウギアヤメの群落、ハンノキ林が分布しています。

  • 塩性湿地帯の植物

塩水あるいは汽水で潤(うるお)されている湿地では、シバナやエゾツルキンバイなどの群落が分布し、秋にはアッケシソウの群落も見られます。

  • 水生植物

湖の奥には淡水性種が分布しています。湖の口から中央にはコアマモやジュズモ、湖の中央から奥にはホザキノフサモ、リュウノヒゲモなどの群落がみられます。

  • 毒を持った植物に注意

野外には、ウルシやツタウルシなど触れるとかぶれを起こす植物があります。長袖シャツ、長ズボン、軍手を着用して肌を出さないようにすることが必要です。

誤ってさわった場合は、患部をよく水洗いして清潔にしてから、抗ヒスタミン成分を含むステロイド系軟膏を塗りましょう。こすったりかいたりすると広がります。

エゾトリカブト、ベニテングダケ。上で紹介しているドクゼリなどの毒草や毒キノコなどもあります。十分に注意し、誤食した場合は早急に吐き出して、病院で手当てを受けてください。

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